【海外不動産レポート】中国:地方政府版「4兆元投資計画」と不動産市場への投資機会
<要約・概要>
中国景気の減速圧力が高まる中、景気浮揚を狙った地方政府による投資計画が相次いで浮上している。明らかになっただけでも、投資金額は合計9兆元を超える規模。地方政府主導の投資計画では、2008年の中央政府主導の4兆元投資計画における経験を踏まえ、重点産業への民間企業の誘致や民間資金活用に力点が置かれているものが少なくない。これに伴い、日本企業による地方都市の不動産市場への投資機会も増加する可能性もある。ただし、近年の地方政府による開発計画は、結果的にどの都市も類似した計画であることが多い。地方都市への投資に当たっては、周辺都市との経済・不動産市場の比較分析や、開発計画が地域経済特性を生かした独自性を持っているかの精査を行った上での、慎重な投資判断が必要となろう。