「非上場オープン・エンド型不動産投資法人」現状整理と新規組成に関する考察
<要約・概要>
非上場オープン・エンド型不動産投資法人は現在8銘柄が運用を行っており、合計の資産規模は6,700億円に達していると思われる。この8銘柄を組成した設立母体(スポンサー)の多くは、既にJ-REIT運用も行っている。設立母体(スポンサー)にとって、非上場オープン・エンド型不動産投資法人とJ-REITの2つのビークルを運用するメリットの1つとして、特に景況感が良好でない時期での物件拠出が検討しやすいという点が挙げられる。
他方、私募REITの投資家属性は、適格機関投資家以外の投資家が増加してくる可能性があり、これらの設立母体(スポンサー)には、情報開示を中心としてJ-REIT運用で培ったノウハウを十分に活用することが望まれる。
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