【海外不動産レポート】
ASEAN投資拡大の背景と不動産需要の見通し
~有望な投資対象国とプロパティタイプの選定方法~
<要約・概要>
- 日本からのASEAN投資が拡大している。その背景には人口ボーナス、経済開放の進展にともなう中間層の拡大、日本政府によるODA拡大、中国との相対感にあると考えられる。
- 人口動態から見た場合、インドネシアとミャンマーの不動産需要の拡大が見込まれる。一方、少子高齢化が進むシンガポールやタイでは、安定性は高まるものの、経済成長の鈍化が予想される。
- ASEANは様々な国家と民族の集合体であり、各国の経済状況、投資環境は一様ではない。また、経済統合が進むASEAN域内でいくら分散投資を行っても、十分なリスク分散効果は期待しにくい。
- 長期にわたる不動産投資を実行する場合、経済成長フェーズ、人口動態、産業構成等から、将来の不動産需要を見極めた上で、特に有望と考えられる国とプロパティタイプへ投資をすべきである。
- 各国の投資環境は大きく異なり、法律や税制が未整備の部分も多い。また、突発的なイベント、制度変更により不動産価格が左右されることもありうる。変化の著しいASEAN不動産市場で、適切な投資判断をするには、各国における投資環境のモニタリングが不可欠である。
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