「非上場オープン・エンド型不動産投資法人」現状整理と将来動向に関する考察
<要約・概要>
非上場オープン・エンド型不動産投資法人(以下、「私募REIT」)は、2015年3月時点において13銘柄が運用を行っており、これらの資産規模合計は1兆1,400億円を超過したものと推計される。現状までの推移をみると、新規銘柄の運用開始に加えて、既存銘柄による堅調な外部成長の結果が私募REIT市場の拡大要因といえる。
このような、新規銘柄の運用開始および既存銘柄の外部成長という「両輪」での市場規模の拡大は今後も継続すると考えられるのかについて、当社が実施する運用会社(毎年2回)および投資家(毎年1回)それぞれを対象としたアンケート調査の結果をもとに考察を行った。結果として、本稿では、今後の私募REIT市場は、「既存銘柄を中心に形成されていく段階」に入っていくものと結論付けた。
関連レポート・コラム
・「非上場オープン・エンド型不動産投資法人」現状整理と賃貸住宅の取引流動性に関する考察 (2015年3月11日)
・「非上場オープン・エンド型不動産投資法人」現状整理と市場規模に関する考察 (2014年12月3日)・私募REIT市場発展に向けた投資リスク評価手法に関する調査 (2014年11月10日)
・不動産取引市場にミニバブルの再来なるか ~不動産私募ファンドを切り口に今後の方向性を探る~ (2014年7月7日)
・「非上場オープン・エンド型不動産投資法人」現状整理と新規組成に関する考察 (2014年4月14日)
・「非上場オープン・エンド型不動産投資法人」 現状整理と流動性に関する考察 (2013年5月31日)
関連する分野・テーマをもっと読む