マイナス金利導入で注目される住宅価格の上昇と住宅ローンの借換え増加
~2010年以降に実行されたローンの借換えが加速する可能性~
<要約・概要>
- マイナス金利政策導入前の時期と比べて、10年国債金利は足元で約0.3%低下しているが、仮に住宅ローン金利も同様に0.3%引き下げられるとすると、ローンの返済負担を抑えたままでも、これまでより4%程度高い価格の住宅購入が可能になると試算される。
- 2000年代後半に実行された住宅ローンの借換えは2012年頃に一巡したとみられるが、一段の金利低下を受けて利払い負担の軽減余地が広がったことから、今後は2010年以降に実行された住宅ローンの借換えが加速する公算が大きい。
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