訪日外国人による国内ホテルマーケットへの影響 (宿泊者の増加率編)
<要約・概要>
2015年における訪日外国人数は、前年比47.1%増と急増したが、これまで韓国・台湾・香港・中国という4つの国または地域からの訪日外国人が選好してきた国内4都道府県(東京都・大阪府・北海道・福岡県)におけるホテル稼働率の押し上げ効果は、減少または微増と推計された。そこで、急増したこれらの訪日外国人の宿泊需要を吸収した地域を把握するため、推計対象を全国へと拡大した結果、西日本を中心に拡散していることがわかり、これらの訪日外国人の訪日目的が、「モノ型」から「コト型」へと変化していることが示唆された。
今後は、大都市・地方都市それぞれが「らしさ」をもって訪日外国人を歓待し、双方が活性化していくことが重要となる。
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