投資調査部 副主任研究員
浅岡 慎太郎
不動産市場・ショートレポート 賃貸市場(ホテル)
急回復するフルサービス型ホテル市場の見通し
所得増が外国人需要を喚起するも、客室単価上昇で日本人需要は弱含み
2022 年はコロナ感染の再拡大があり、春頃まで日本人のホテル宿泊需要は落ち込んだが、その後は行動制限解除や消費者の外出意欲の高さ、各種観光事業支援、円安による海外旅行から国内旅行へのシフトにより、同月比で2019 年水準を上回るまでに回復している。また、入国制限の大幅緩和を受け、訪日外客数の回復ペースは上昇しており、外国人のホテル宿泊需要は2022年11月で2019年同月の43%まで回復している。
フルサービス型ホテル(=シティホテル+リゾートホテル=ビジネスホテル以外のホテル)の外国人宿泊需要は、東京都をはじめとする主要エリアでは、コロナ前を見ると、訪日外客数の増加に伴い増加傾向にある。一方で、足元では、観光事業支援等もあり、フルサービス型ホテルの日本人宿泊需要は高いものの、コロナ前では減少傾向にあった。
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