マンション取引において存在感を強める「中古」と「東京」
~「マンション等取引件数」データを読み解く~
要約・概要
- 全国のマンション取引件数は横ばい圏で推移しているが、2015年7-9月期を境に「新築」と「中古」でトレンドが逆を向いている。東京や大阪、札幌といった大都市を中心に、中古マンション売買がマンション取引の主流になりつつある様子がうかがえる。
- 全国のマンション取引の過半を首都圏が占めるが、中でも、東京23区のマンション取引シェアは2016年時点で3割弱となり、人口シェアが1割弱であるのに比べて非常に高い。利便性に優れた都心エリアを中心に、マンション売買市場の東京一極集中が進行している。
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