アパート・マンションの物件属性が賃料単価に与える影響の違い
要約・概要
・専有面積等の物件属性が、賃貸アパートと賃貸マンションの賃料単価に与える影響の違いを考察した。
・"専有面積が広くなる"ことによる賃料単価の下落は、賃貸アパートの方が大きい。一方"通勤時間が長くなる"、"築年数が古くなる"ことによる賃料単価の下落は、賃貸マンションの方が大きいが、その差は小さい。
・エリアの観点では、都心部から周辺部に向かって賃料単価が低くなっていくのは賃貸アパート・賃貸マンションで同様だが、特にA.都心部立地の千代田区・渋谷区・港区・中央区、B.周辺部立地の江戸川区・葛飾区において、賃貸アパートと賃貸マンションの理論賃料単価の乖離度合が大きい。
・以上から、①広い物件を探している場合には、賃貸アパートも探索候補に加えることで、割安感が特に強い物件を見つけることができ、また②都心部で家賃出費を少しでも抑えたい場合には千代田区・渋谷区・港区・中央区で、③周辺部で家賃出費をとにかく抑えたい場合には江戸川区・葛飾区で、それぞれ賃貸アパートを探すことが有効と考えられる。
-本レポートはLIFULL HOME'Sとの共同研究の成果です。
アパート・マンションの物件属性が賃料単価に与える影響の違い~賃貸マンションと比較した賃貸アパート実態分析③
※LIFULL HOME'Sのホームページにリンクしています。
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