インフラ投資再入門
 ~四つのキーワードで理解する日本のインフラ投資の現状とこれから~

投資調査第1部 上席主任研究員    福島 隆則

<要約・概要>
 仙台空港や関空・伊丹空港で、コンセッションの売却プロセスが進められるなど、ここ数年で急速に進展した感のある我が国のインフラ・PPP分野であるが、グローバルな視点で見ると、既にその投資市場が確立されているなど、我が国の出遅れ感は依然強く、より一層の理解や拡大が求められている。
 そこで本稿では、主に、同分野にこれから参入、あるいは再参入されようとしている方々のために、押さえておくべき四つの基本キーワード「インフラ」、「PPP」、「PFI」、「コンセッション」を取り上げ、それぞれの定義や関係性について説明するとともに、これらのキーワードと結び付ける形で、同分野における我が国の現状と今後の見通しについての解説も行う。既に参入済みの方々にとっても、現状の理解を整理する一助になるものと考えている。

(本レポートは、一般社団法人不動産証券化協会「ARES不動産証券化ジャーナルVol.21」掲載論文を基に、加筆・修正したものである)

四つの基本キーワードの包含関係と数値目標

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