私募投資顧問部 主任研究員
三武 真知子
海外不動産オープンエンドファンドの特性について ~日本の非上場不動産オープンエンドファンド(私募REIT)の商品特性との比較
<要約・概要>
2010年11月に国内初の非上場不動産オープンエンドファンドとして私募REITの運用が開始されてから、2013年8月末までに6銘柄が運用を開始した。報道によれば運用資産額の合計は2013年8月末現在で4,000億円を超過しており、順調に資産規模を拡大させている銘柄も見られる。一方海外に目を向けると、オープンエンドファンドが古くから不動産金融商品として認知されている国も多い。本稿では、先進事例として米国の不動産オープンエンドファンドの商品特性を整理し、ドイツ・欧州の状況にも触れる。更に、主に米国商品との比較を通じ、日本で提供されている不動産オープンエンドファンドの商品特性をまとめ、今後の課題と展望について述べる。
関連レポート・コラム
・「非上場オープン・エンド型不動産投資法人」 現状整理と流動性に関する考察 (2013年5月31日)
・私募REIT投資のリスク・リターン特性 (2013年5月13日)
・【海外REITレポート】海外のヘルスケアREIT概観 ~ 日本版ヘルスケアREITの創設に向けて (2013年4月15日)