投資調査部 主任研究員
上田 紘平
不動産市場・ショートレポート 賃貸市場(物流施設)
拡大の兆しがみられる賃貸型の冷凍・冷蔵倉庫市場
単身世帯・共働き世帯の増加に伴う冷凍食品ニーズなどにより、冷蔵・冷凍倉庫市場は緩やかに拡大
冷凍・冷蔵倉庫の所管容積(倉庫の荷物を保管できるスペース・収容能力)の年平均成長率は2.4%(2012~2021年)で、市場規模は緩やかに拡大している。EC(Electronic Commerce:電子商取引)の拡大を契機に年平均成長率5.9%(上記同期間)のドライ倉庫ほどの急成長ではないものの、ライフスタイルの変化や冷凍食品の品質およびコールド・チルドチェーン技術の向上により、冷凍・冷蔵倉庫の潜在的な需要も顕在化しつつある。本レポートでは、冷凍・冷蔵倉庫市場の全体動向を踏まえて、冷凍・冷蔵倉庫における賃貸型施設普及の可能性について考察する。
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