日本企業・投資家による海外不動産投資残高は22.5兆円規模
~「海外不動産投資に関する実態調査」結果より~

海外市場調査部 研究参事    伊東 尚憲

要約・概要

 「海外不動産投資に関する実態調査」結果などをもとに2024年時点の日本からの海外不動産投資残高を22.5兆円と推計した。うち直接投資額は12.9兆円、不動産ファンドなどを通じた間接投資額は9.6兆円となった。また、同調査結果によると、海外で不動産ビジネスを実行できる人材の不足や、各国の政治や制度、為替の問題など、さまざまな課題を抱えているものの、各社は成長性や収益性を期待し、グローバルで分散投資を志向して海外不動産投資を積極化させていることがわかった。今後は米国や豪州などへの投資拡大意欲が強い。

【調査概要】
調査名称:海外不動産投資に関する実態調査
調査期間:2024年10月21日~11月15日
調査対象:公表情報より海外不動産投資を行っていると推察される下表のような業種に属する企業
サンプル数:依頼数70社、有効回答数51社
調査方法:面会によるヒアリング調査、メールによる質問票送付調査を併用

【プレーヤーの業種ごとに大きく3つのグループに分類し、3種類の質問票を使用した】
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