私募投資顧問部 上席主任研究員
菊地 暁
ESGへの関心を高める投資家、その関心は次のステージへ
要約・概要
2020年1月に実施したアンケート調査によると、不動産運用会社に対して投資家からの照会が多かったESGファクターは、「環境認証の結果」や「事業継続計画(BCP)関連諸規則の有無・内容」などであった。しかし今後は、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)対応に関連して「環境指標(温室効果ガス、水消費量等)の削減状況・削減目標」、また、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を契機として「従業員への福利厚生・労働環境整備状況」、「テナント(執務者・居住者等)の健康と快適性」などの関心が高まるだろう。
関連レポート・コラム
- 「不動産私募ファンドに関する実態調査 2020年1月 ~調査結果~ (2020年3月18日)
- J-REITにおけるGRESBリアルエステイト評価への参加実態の考察 (2019年11月12日)
- 私募REIT運用会社のESG取組意識の高さが目立つ (2019年9月11日)
- ESGにおいて雄弁は金なり (2019年2月22日)